次女は両目の視力が裸眼で1.5で、国語の成績も問題ありません。しかし他の能力に比べて文章読解がやけに苦手。
国語のテストで満点を取ってきたので、
私「これ難しいのにすごいね!なんで分かったん?」
と聞けば、
娘「なんとなく!」
おい。
私「・・・これどんな話だった?」
娘「旅行中に食べたいものがなかった話!」←実際は難民の食糧難の話
おいっ。
なんと本文を全く理解していないのに全部カンで100点を取ってくるというほめるべきかどうか迷う状態だったことが判明。
なんでだろうなーと思っていたら、発達障害の疑いのある子には、文章を目で追う機能に異常がある確率が高いという論文や眼科医のブログを目にした。
それによると、特にADHD(注意欠陥・多動性障害)の子には文章を読むときにこのような症状があるケースが多いそうです。
- 誤読が多い
- 読み飛ばしが多い
- どこを読んでいたのか分からなくなる
- 行を目ではなく頭を動かして読む
- 行を飛ばしたり重複したりする
子供にはよくあることなので上に当てはまるからといってすぐ発達障害を心配する必要がないことは100回くらい念を押しておきたいですが、傾向として多いのは事実のようです。早期発見や他の精神障害との区別がむずかしい発達障害の診断のひとつのヒントになるのではないかということで、ニュースになったりもしています。
眼球には何の問題もないので、視力検査や眼科での検査では異常は見つかりません。なので大学病院に相談に行って、読書中どんな眼球の動きをしているのかテストしてもらってきました。その結果がコレ。
正常な眼球運動 |
異常がある眼球運動 |
次女の場合、文章を目線でしっかり追えていませんでした。本来は行をなぞるように動くはずの視線が、死にかけの虫のように同じところをさまよったり急にどこかに行ってしまったりしています。
「見る」というのは想像以上に複雑な作業で、文章を読むには単語や文字に両目の焦点を合わせて正しくスライドさせていかなければなりません。眼球運動に問題があると、その動きがスムーズにいかないんですね。
ごちゃごちゃした娘の視線の動きを見て、そりゃー文章の中身なんか理解できるはずがないと思いました。
対策としては、とりあえずタイポスコープという、まあ厚紙に穴開けてその部分だけ読む訓練をするとか、そういうのしかないようです。
今のところは学校の授業についていけないレベルではありませんが、これが原因でしょーもないミスを繰り返し自信をなくすようだとちょっとかわいそうかなと心配だったりするわけです。
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